初めに
多くのブログで投資目的の銘柄分析ブログが多くあります。
しかし、日本、しかも地方の企業ということにピックアップしてまとめている記事は少ないと思います。
地方企業は地方経済を活性化させ、雇用を生み出す大切な存在です。
題目は銘柄分析としていますが、IR情報だけでなく、働きやすさや事業内容など地元の人、就活生などにも興味を持ってもらう一助になればと思って記事を作成していきます。
第一弾はアークスです。
北海道、東北地方に住んでいるならば誰もが知っている小売り事業を展開する企業です。
その事業内容や直近の業績、投資家の人が気になる配当、株主優待等の情報を書いていきたいと思います。
事業内容
北東北と北海道を中心に小売業を展開しています。
アークス自体は北海道の企業で、2011年に青森県に存在したユニバースという地域スーパーを子会社化し、青森県では小売り事業トップに躍り出たものと思われます。
アークスの事業の特徴としては上記で述べたような積極的な買収戦略が挙げられます。現在主なグループ企業は10社あり、買収後もその店舗名はそのままでグループに取り込んでいるのも特徴的です。これは規模のメリットを出しつつも内部の多様性を作り出し、経営環境の変化に強い企業を目指すという方針があるからだそうです。
小売業といっても確かに色々な個性がありますからね。何となく好きな店舗、嫌いな店舗、個人が各々描く好みを分析してより時代にあったスーパーの形を探すというのは個性が多様化した現代においては理にかなった戦略かもしれません。
業績・株価
以下に2015年から2019年までの業績データを示します。
売上高、経常利益ともに右肩上がりで上昇しています。
この売上高5000億円という値は全国のスーパーを経営する企業の中では上から5本の指に入る規模です。
また自己資本比率も高く、健全な経営状態が伺えます。
株価は2000円から3000円の間を往復しています。
PERは13.21倍、PBRは0.90と1を割り込んでいます。
恐らく人口減少による東北地域の成長率を織り込んでの株価だと思われます。
配当・株主優待
配当利回りは2.14%とあまり高い水準ではありません。
一方株主優待は充実していてアークスグループで使用できる商品券、ギフトカード、青森県産りんご、アップルジュースの中から好きなものを一つ選択してもらうことができます。
個人的にはりんごを貰えるならば配当利回り2%でもお得感があると感じています。
社会貢献活動等
北海道や東北という一大生産地に隣接するため、地産地消を積極的に行っています。
環境面では特定店舗で太陽光発電による省エネ化やレジ袋代から植樹事業などを行っています。
文化面では全国児童画コンクールへの協賛をしています。私も店舗で何度か目にしたことがあります。
個人的に意外と身近なところで繋がっている活動が感じとれて親近感が湧きました。
個人的な感想
地方でありながら、継続的な成長と独自の成長戦略を持っている優良な企業だと思いました。
一方で個人的に感じたのはIT時代に対する対策ができているのかという点です。
都会ではネットスーパーのような業態が現れてきているように店舗に依存しない小売業が成長してきています。
またそれに伴い店舗でしか体験できない、各スーパーの店舗づくりがますます大切になってきています。
地方だからこそ最先端の店舗や個性的な店舗を積極的に運用し、最新の技術を民間に普及させることも小売業に期待される役割なのではないのかと思っています。
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