初めに
はてなブログの中でも地方を題材に記事を書いている方は結構いらっしゃいます。
そんなブログを探して読むのが好きなのですが、自分でも未来の地方はどうなっているのか、どうあるべきなのか想像してみたくなり、書いてみました。
過去の事例
エカワ珈琲さんのブログには偶に地元ネタがあって楽しく読ませてもらってます。
挫折したコンパクトシティ構想
青森は当然のことながら雪が降ります。
雪が降ると、その地域を除雪車が対応して道路を保全しています。
この費用は当然のことながら税金で賄われており、市街地が拡大することはその保全費用の拡大を意味します。
そこで青森市は市街地拡大を制限し、効率的な行政を行うために全国に先駆けてコンパクトシティ構想を打ち出したわけです。
しかし、「青森市、コンパクトシティ」とgoogleに入れると予測変換で「失敗」と出てきます。
これは第三セクターアウガの巨額債務問題や青森駅と新青森駅という二つの駅による駅前施設の再開発問題などが挙げられます。
特にアウガは青森県の行政の闇と言っても過言ではない部分で、運営団体の大きな負債が2001年の開業から現在に至るまで問題となっています。
そんなことをしている内に市街地は拡大し、市の財政は苦しくなるという負の連鎖に陥りました。
コンパクトシティを目指すという動機は理にかなっていたはずです。
しかし、何故こんなことになったのか。
個人的には行政が手掛けるべきは、コンパクトシティの箱ものを作ることではなく、行政改革により、市街地の開発を制限し、市内の一定区画に店舗などを構えれば有利になるようなルール作りに注力すべきだったということです。
コンパクトシティの核となるサービスの提供は民間の競争に任せれば、市という公の存在に15年以上問題となるほどの債務が発生することはなかったと思うからです。
青森県の人口
全国で高齢化が進行していることから、当然のことながら青森県でも人口は低下します。
県が出している将来予測ですと、現在120万人の人口は減少を続け、2030年代には100万人を切ることが予想されています。また人口構成を見ても現在の老年人口の割合約25%から2040年には約40%に上昇することが予想されます。
つまり、県全体の経済規模は人口だけを考えると5/6に縮小し、福利厚生にかかる費用も老年人口の増加から約60%ほど増えることが予想されます。
また生涯未婚率も男性で20%、女性で10%台と高く、増加傾向は続くと予想されます。人口が自然的に維持される可能性も低いということですね。
社会増減でも転出超過の状態が続いています。
これは働き口がないことが最大の要因であると思われます。
明るい要素が無いですが、県は人口を安定化させる過程を実現すれば2080年以降80万人で安定するとの試算を出しています。
(仮定)
①合計特殊出生率は2030年に1.8、2040年に2.07まで上昇する。
②平均寿命が男性82歳、女性90歳となる。
③社会増減は2020年に縮小し、2040年に移動均衡に達する。
この仮定ですが個人的には①が一番難しいと思いました。現在の青森県の合計特殊出生率は1.43です。
数値の上昇には若い世代への雇用や子育て補助を今以上に積極的に行ってもらいたいと思います。
まとめ
県は未来を見据えてコンパクトシティ構想を打ち出しましたが、巨額債務を残すという失敗に終わり、人口動態も均衡に達するには仮定を満たした上で2080までかかるとのことでした。
次回はそんな環境の中でどうするべきなのか個人的に書いていきたいと思います。
関連記事、おすすめ記事
地元のクラウドファンディングなどにも積極的に参加したいと思っています。
良ければブックマークボタンを押してもらえれば嬉しいです!
コメントも待ってます!