アジャイル開発とは?
アジャイル開発とはソフトウェア開発手法の一つです。
システム開発を大きな一つのプロジェクトにまとめず、小単位での実装とテストを繰り返して開発を進めていく手法です。
アジャイル開発のメリット・デメリットと開発に適したシステムについて説明します。
アジャイル開発のメリット・デメリット
アジャイル開発はシステムを小さく区切って段階的に開発するため、不具合があった場合の修正が容易です。またフィードバックを貰う回数が多いためユーザーニーズに応えたシステムにすることができます。
しかし、開発を区切ったがために開発目的がブレたり、納期に合わせた進捗管理が難しくなることがあります。
🔶メリット
・不具合修正時の工数が少ない。
・ユーザーニーズに最大限応えることができる。
🔷デメリット
・開発目的が不明確になりやすい。
・進捗管理が難しい。
アジャイル開発に適しているもの
アジャイル開発は実装後に仕様変更を行う必要があるWebサービス、スマートフォンアプリ等に適した開発方式です。
一方、企業の業務管理ソフトなど一度動き始めたら容易には止められないものは従来の機能設計・進捗計画を決めたウォーターフォールモデルの方が適しています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)とアジャイル開発
世界では既存技術とデジタル技術を融合させたデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が叫ばれています。DXのユーザーは大学・メーカー・銀行などですが、デジタル面での技術開発ノウハウが高くありません。
従来の社内システムであればベンダー企業に丸投げするウォータフォールモデルでの開発で十分でしたが、既存技術とデジタル技術を融合させるDXにおいてはユーザーとベンダーのすり合わせが必須であり、アジャイル開発の方が適していると言われています。
これにはユーザー側のデジタル技術の理解が必要ですが、この領域の技術者は不足しておりDX推進の障害になっています。