エシカル消費とは倫理を表すエシカル(ethical)と消費を組み合わせた造語です。
倫理と言うと堅苦しい感覚がありますけど、やわらかく言い換えると「こうしたら社会が良くなるよねという行動規範」です。
ではエシカル消費が目指す社会が良くなる行動規範とは何なのでしょうか?
本記事ではエシカル消費の理念から実践までを説明していきます!
エシカル消費の理念
エシカル消費の理念は大きく以下の三つがあります。
①社会問題を助長しない
②環境に負担をかけない
③地域経済に負担をかけない
どの様に物を作るのは企業の責任です。
一方でどの様な物を使うのは消費者の責任です。
私達消費者がエシカル消費の理念を理解するには、「普段何気なく消費しているものが社会にどの様な影響を与えているのか理解してますか?」という問いかけから始まりまります。
エシカル消費が緩和・解決できる問題
経済的利便性を追求し、グローバル化が進展する現代。
消費者としての私達の目の前には世界中で生産、製造された商品が並びます。
消費者は、それらの商品について意識的に調べない限り「いつ、どこで、誰が、どうやって」作ったものなのか知ることができません。
知らないと何が問題なのでしょうか?
それは製造者が「いつ、どこで、誰が、どうやって」作ったということを無視できるという問題です。
具体例を一つ挙げると飢餓輸出という問題があります。
これは国内で生産した農作物を国内で消費するより、国外に輸出した方がコスト的に有利になることから国内で必要とされる量以上に作物が輸出され、国民が飢えたり、高コストな食品に悩まされることです。
もしもスーパーで並んでいる安いパンが、飢餓輸出で仕入れたためにコスト的に安く製造されていると知ったら、多くの人は手に取る際に少し考えるのではないでしょうか。
エシカル消費の考えを広めることはこのような消費する側に責任意識を芽生えさせ、消費行動を変えることで、製造者が「いつ、どこで、誰が、どうやって」作ったのかを無視できなくすることができます。
エシカル消費、始めるには?
最初に100%エシカル消費をすることはできないということを書いておきます。
100%エシカル消費をするということは買い物をする全ての物を調べる必要が出てきてしまいます。そんなことをしていたら、時間もかかりますし、仮に該当する製品があったとしても物凄くコストがかかるかもしれません。
まずは生活の中の興味のある部分から、少しだけ始めるのが良いと思います。
例えば、国産と外国産のお肉が並んでいたら国産の物を買う、いつも買っているコーヒーより少し高いけどフェアトレードを推進している商品があったら、そちらを買うといた感じです。買い物の時に値札と機能以外に価値基準を持ったら直ぐにエシカル消費は始めることができます。
普通の人にもできる取組:私の事例
私の場合は朝にパンを食べるので、1か月のうち2~3回ほど国産小麦で作ったパンを食べることにしています。2~3回というのはコスト面というのがあります。やはり、現実問題として国産品は高いという問題があります。
しかし、国産なので物の輸送距離が短く環境負荷が小さいこと、日本の農家さんを応援できていること、(エシカル消費の理念②、③に該当)などを考えてると、少しは貢献できているかな?っと思っています。
本記事を読んでエシカル消費に興味を持って貰えたら嬉しいです!
では、また別の記事でお会いしましょう。