定年を迎え初めて資産運用を考え始める方も多いと思います。
しかし、金融機関やサービス業者はこの様な初めて資産運用を行う方に対して、相場以上の費用を取ったり、老後資産に許容される以上のリスクを取らせたりすることがあります。本記事では老後資金の性格と抑えるべき3つの投資知識をご紹介し、あなたが資産運用で失敗しないための一つの意見としてお読みいただければ幸いです。
老後資金の性格
老後資金は運用期間が20~40年ほどで資金を増やすよりは減らさないための投資という性格が強いと思います。何故ならば若い世代に比べて運用期間が短くなり、大きな損失を出した場合にカバーすることができないからです。そのためリスクを可能な限り下げた運用をするのが一般的です。
アセットクラスでは株式よりも債権、現金預金の割合を多めにしたものが一般的です。株式の割合は多い場合でも40%程に留まるようにデザインしましょう。
覚えておきたい3つの投資知識
①デイトレードはマイナスサムゲーム
投資には投資期間によっていくつかの分類が存在します。
簡単に書くと一日の中でポジションを建て解消するデイトレード、数日~数か月で取引をするスイングトレード、数年単位で投資をする長期投資です。
この中でデイトレードはリスク、ランダム性が高い取引手法に分類されます。そのランダム性のため短期的には大きな利益を上げる可能性がありますが、中長期的にはマイナスになる可能性が高いと言われています。また常に相場に注意する必要があり、精神的、時間的負荷の大きな取引方法だと言えます。
つまり老後資金の性格上、デイトレードを行うことは論外だと言えます。
↓マイナスサムゲームの定義については下記の記事でまとめてます。
【青森でも株式投資を学べる】デイトレードはマイナスサムゲーム - 青森活性化ブログ
②手数料を最低限に
投資商品の中には購入時手数料、管理手数料が発生するものがあります。しかし、インターネット証券の登場もあり、購入手数料は無料、管理手数料も0.2%台の商品も多く開発されています。
またインターネットの普及により多くの知識に無料でアクセスすることができるようになりました。投資の知識もその例に漏れません。無料で多くの有用な情報を提供してくれるサイトが数多くあります。一方で投資に関する情報を提供するサービスとして塾や顧問が昔から存在しています。これらのサービスを受けるために月額で費用が掛かることがあります。これらもある種大きな手数料と見なすことができます。
大切な老後資金を守るためにも必要な情報は自身で調べ、手数料を最小限にした資産運用を目指すのが理想的です。
③分散投資とアセットクラス
投資というと株式を思い浮かべる方が多いと思いますが、債権、コモディティも投資商品に分類されます。また不動産、現金預金もアセットクラスに分類されます。投資はこのアセットクラスを自身のリスク許容度に合わせてデザインすることを指します。
冒頭で述べたように老後資金の性格は「増やす」より「減らさない」に重点を置くべきです。何故ならば若い世代に比べて運用期間が短くなり、大きな損失を出した場合にカバーすることができないからです。
なのできちんとアセットクラスを意識した分散投資を行い、老後資金運用に見合ったリスク許容度で運用を目指してください。
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