青森県活性化ブログ

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青森県活性化に貢献する内容を提供し、また皆様に学ばせてもらうブログを目指しています!

ミームから考える「土地に依存しない地元愛」

本ブログの名前は「青森活性化ブログ」です。

ブログを書こうと思った動機が「地元のために何ができるか?」がきっかけでした。

「何が出来るか」を考えていると「どうしてそう思ったのか」という思考になり、これまでもいくつかの記事を書いてきました。

その記事の中で私は以下のような事を書きました。

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私が地方活性化を大切に思う理由は私自身が地方に対して帰属意識を持ち、そこに「生きがい」を見出しているからです。

ただし私個人がそう思っているだけで、他者を変えようなどとは考えていません。

私が楽しく生きることで周囲に良い影響を与え、副次的に地方活性化に貢献できる可能性が生まれる、そう思っています。

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地方活性化は個人にとっての「生きがい」であり、個人が楽しく生きることで副次的に地方活性化に貢献できるというものです。

一方で他者を変えることはできないとも私は書きました。

この意見はブログというメディアを使用して、多くの方に発信する行為と一見矛盾するように思います。そこで本記事では「他人に発信する意味」についてミームの概念をヒントに自分なりに掘り下げて書いていきたいと思います。

 

 

人が生きる=ミームを伝える

人と動物との大きな違いは何でしょうか。多くの意見があるところですが、本記事ではミームを伝えることだと定義します。生物は遺伝情報であるジーン(Gene)を後世に伝えますが、人はジーンに加え文化や情報伝達としてのミーム(Meme)も後世に伝えます。ミームというと難しく感じますが、簡単に言えば物語を伝えることだと思って頂ければ大丈夫です。

人が生きて話して書いていれば必然的にミームが生まれます。人が集団でいる限りミームは生まれて、複製され、進化していきます。

 

地元愛とミーム

自分の生まれた土地を愛する心、いわゆる郷土愛もミームに当たります。

ミームについてはWikipediaに分かりやすくまとめられています。ミームの中で地元愛に近い分類を抽出すると以下の様なものが挙げられます。

 

【適応度の高いミーム】

 伝統:過去に行われていたもの、信じられていたことを、継続させるミーム。

 信念:ある事象を盲目的に信じることを要求するミーム。

 

【危険に対するミーム】

 同類の人、子供を助ける:似た性質を持つものを守るミーム

 

地元愛は突き詰めれば原始時代に生存に有利な様に一定人数の集団が形成され、特定地域に土着し世代を重ねることで伝統や信念のミームが形成されこれを総称して「地元愛」と呼んでいるとも考えることができます。

 

地元愛の変遷とこれから?

地元愛は過去からずっと継続しているものでは無く、歴史の転換点で何度も破壊されては形成されることを繰り返してきたと思います。

例えばですが、平安時代に平家が都落ちし西日本の各地に隠れ里を作った際は元々そこにいた人と平家落人という異質なもの同士が同じ土地で住み始めました。そこで一度そこに存在したミームは破壊され、時が経つにつれて同質化し「地元愛」が再形成されたと思います。また大きな自然災害等で居住していた人が消えることで一度ミームが断絶し、後にやってきた人が新しいミームを形成することもあると思います。

この様に過去の事例は既存の地元愛というミームが破壊されても集団が同質化する時間経過があれば再生するものでした。これは人および情報の移動が限定的であったため、居住する土地に由来したミームの復元力が強かったためだと思われます。

しかし、このたった数十年でインターネットが発達し、生存に有利な集団が流動的になりつつあります。人・情報の流れも流動的になり、土地に由来した集団の力が弱まっています。今回のミームの破壊は過去のものと性質が異なる可能性があり、破壊されたミームの復元が可能かどうかは未知数です。

地元愛は過去のものになり、ネット経由で繋がった似た性質を持つ人同士とのミームが一般的になる、実際にその流れは発生しており勢いは増していくと思います。

 

土地に依存しない地元愛?

地方活性化は人の繋がりが「土地」にあるということを前提に土地に住む人に資金・情報を投下してきました。しかし、価値観の多様化に伴い土地に住んでいても地元愛を持たない人も増えています。一方情報が流動的になったおかげで土地に居住していない人が特定の地域に愛着を持つこともあります。この現象を言葉にすれば「土地に依存しない地元愛」です。

インターネット上で繋がる事で魅力を発信できる地域は域内の人口が低下しても活力を維持できる可能性があります。これは人口が減少する日本ではチャンスになり得ます。

そして外部に魅力を発信できれば域内に住む人も地元愛(この場合のミームは信念)を育むことができ、より魅力的な地域になる可能性はあると思います。そして行政もこのミームの変化を感じ、地元の魅力の育成と発信に力を入れることが今後より大切になると考えています。

 

私見:私が地方活性化を大切に思い記事を書く理由

私が地方活性化を大切に思う理由は個人にとっての「生きがい」だからです。ただしこの思いは他者に強要しようという意思はありません。

なのにどうして地元愛を述べる記事を書くのか?意味が無いのでは無いか?という自問自答に対し、私は文字を通じて可能性をデザインする、想像するために書いていると答えます。個人的には人間がミームを伝達させる意味も本質的には無いのではと考えています。現実は複雑で予測不可能です。ミームは人間がこの世界に対し、可能性をデザインするための一つのツールなのではと思います。

自分で物語を作って、それを無意味だと破り捨てながらも考えること、「意味」を他人に求めないことが大切だと思っています。私にとってのフィクションとして「地方活性化」を書くことは無意味だけれど意味を作ろうと考える大切なツールだから時々思いついては文字を書いています。

 

関連記事

www.learningaomori.com

 

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ミームについての動画

ダニエル・デネットさんのTEDスピーチ動画です。タイトルは「Dangerous memes」ですがミームとは何か理解しやすい動画の一つだと思います。

(私も全く理解ができてはいませんが、少しでも理解できるように日々色々見ています。参考までに良ければどうぞ。)

www.ted.com

 

参照サイト

物語 - Wikipedia

ミーム - Wikipedia

misc

「意味を求めること」の意味