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中国の電力業界大手企業一覧、銘柄分析・政治背景について考察!

中国のGDPは2005年から2015年の間に約5倍になりました。それに伴い発電設備量も約3倍(年平均開発量 9000万kW)になりました。

この傾向は2050年の予想でも続き、2020年予測7.7憶kWhから2050年には12~13憶kWhとほぼ倍増するとの予測もあります。現在の中国の発電はその多くを火力発電に依存しています。その為、目標達成の為には今後30年間で質・量共に莫大な設備投資と成長を必要としています。故に中国の国策としてマネーがエネルギー開発に投入され続けることが予想され、関連企業も成長することが見込まれます。

一方でインフラ関連企業は国有企業が主であり、政策の一貫性については見通せない点が多く存在します。この点に関してどの程度ケアできるものなのか、考察していきたいと思います。

 

本記事は投資を勧めるものではありません。

投資は自己判断、自己責任でよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

中国発電部門の主要5会社

中国の発電部門の会社5社をピックアップします。

これらの会社は親会社が存在し、その子会社が香港及び上海市場に上場する形を取っています。

本記事ではこの子会社と親会社両方について記載しています。

そして名前が似ているので非常に分かりにくいです。

 

ですので、しつこいかもしれませんが各章でどちらに言及しているのか記載していますので、よろしくお願いいたします。

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図1、発電主要5会社および子会社の関係図

 

各社の証券コード

今回紹介する5社の証券コードです。

香港市場、上海市場、ニューヨーク市場で各社の株式を購入することが可能です。

証券を購入できるのはあくまで子会社であり国有企業の親会社ではありません。

 

 

各社の営業エリア

日本の電力各社が営業エリアごとに分かれている様に中国の電力会社も管轄エリアが存在します。しかし、日本の電力各社と異なり重複する省も存在しています。

下記の図の表示は親会社について記載しています。

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図2、営業エリア

 

事業規模

各社の事業規模について図に示します。

これは親会社のデータです。

発電容量については各社10,000~25,000万kWほどですが、利益面を見ると能源集団が頭一つ抜けています。

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図3、事業規模

 

電源構成

親会社の電源構成についてまとめた図です。

火力発電の比率が高いことが分かります。一方風力発電の割合が各社とも非常に高くなっており、国家能源集団の発電量は2018年時点では世界2位でした。

中国では2060年にカーボンニュートラルが達成を表明しており、再生可能エネルギーの比率は今後も増加するものと思われます。

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図4、電源構成

 

 

PER、PSR、配当利回り

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図5、各社株価情報

上記は子会社のデータYahoo Financeのデータを参照に計算したものです。

PER、PSR共に割安圏で推移しています。特に華電国際電力、中国能源建設はPERが5台と非常に割安です。

配当利回りは2020年度に大きく値上がりした大唐新能源を除き非常に高い水準で推移しています。値下がりリスクが小さければバリュー株としての魅力も大変高いと思われます。

 

流動比率

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図6、流動比率

子会社のデータです。

優良企業の流動比率は200%が良いとされますが、一般的には130%~150%以上が目安だといわれています。

しかし、電力会社は定期的な電力収入があるため、流動比率は低くても問題ない傾向があります。よってこの水準は問題無いと思われます。

 

自己資本比率

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図7、自己資本比率

子会社のデータです。

優良企業の水準は一般的に自己資本比率が40%以上なら倒産しにくい企業、50%以上なら超優良企業といえます。

しかし、こちらも電力会社は定期的な電力収入があるため、流動比率と同様に低い値でも問題無いと思われます。参考までに2021年時点での日本の電力各社の自己資本比率は約10~40%程です。

 

 

政治背景

電力各社は国有企業との関連性があります。そして国有企業は中国共産党と関連があります。そして多くの場合会社役員はフロントであり、その背後には共産党幹部の関連会社が出資している場合が多いとも言われています。政治的な背景により不利に陥った企業は大手といえども破綻するリスクが急増します。例えばですが、記憶に新しいのは海航集団の破綻です。

www.afpbb.com

 

またアリババグループの関連会社アント上場を巡ってのやり取りも共産党内での派閥抗争の影響があるとされています。

www.bloomberg.co.jp

 

この様に中国投資において共産党内部抗争というカントリーリスクは付き物です。有名な所ですと今回の記事でご紹介している企業の中国電力投資は李鵬元首相の娘、李小琳が関連しています。しかし、近年は権力闘争に敗れて左遷させられるなどの報道も出ています。

www.news-postseven.com

 

この様な複雑な中国の電力企業の背景を整理してまとめようと考えたのですが、この点は情報が少なくまた役員の名前が判明してもその背景を完全に理解するのは私個人には不可能でした。

 

一応ですが、調べた断片的な情報を各社について記載します。

  中国華能 中国大唐電力 中国華電集団 中国電力投資 国家能源集団
キーパーソン 曹培璽 Chen Feihu Zhao Jianguo 李小琳 汪建平

上記の名前を検索するとプロフィールについてのページが多く見つかります。

彼らは共産党員であることがほとんどですが、そのバックについては私では調べられませんでした。(ご興味のある方は検索してみて下さい、また情報があればコメント欄等で教えて頂ければ嬉しいです)

一方で中国大唐電力の Chen Feihu氏は中国華電集団の取締役であったとの情報がありました。完全に個人の推察になりますが、これらの企業体はバックとなる権力基盤には差異があるものの一定程度の協力体制にあり、機能している可能性が高いと思われます。

 

 

まとめと私見

中国電力関連企業は発電需要の成長予想から考えると割安圏で推移しています。一方その政治背景は非常に複雑であり、日本からの限られた情報で全容を理解することは不可能であると思われます。政策による業績拡大とキャピタルゲイン、高い配当利回りと収益を見込める可能性はありますが、中国電力関連企業への投資は一つの投資アイデアとして資金の一部を振り分ける程度に留めるリスク管理が必須だと思われます。

 

また中国のエネルギー政策は隣国日本の安全保障、公害問題とも直結する問題です。関連企業への投資を通じて中国がどのような電源構成を目指しているのか、そこを目指す理由について深読みしていくことが必要です。

 

中国・インドなどが2050年までに経済大国になることは大まかな経済予測から明確です。そこを理解しながら中国の高い経済成長の恩恵を受けながら、強かに立ち回る日本、それが無理なら個人が必要とされていると思います。

 

本記事が日本の中国の電力会社への関心、投資への参考になれば幸いです。

他にも経済や投資についての記事も書いていますので、良ければご一読頂ければ嬉しいです。

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 参照サイト

中央企業 - Wikipedia

中国の電力会社一覧、中国華能、中国大唐、中国華電、中国電力投資、国家能源とは

中国のCO2排出量、2060年までに実質ゼロに 習主席が表明 - BBCニュース

 

 

おまけ

個人的に参考にしている中国系情報発信者の方二名を挙げておきます。

参考までにどうぞ。

 

中国情報について発信されているYoutuber 妙佛さんです。

中国に駐在していた経験から中国情報について語っているチャンネルです。

www.youtube.com

 

妙佛さんのブログです。

chkai.info

 

石田和靖と石橋泰寛のYoutubeチャンネルです。

中国情報に限らず世界の情報を幅広く発信しているチャンネルです。

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